コンビニや本屋さんを見ていると、似たような雑誌ってありますよね。
「FUDGE(ファッジ)」と「CLUEL(クルーエル)」なんてホントにそっくりです。
え?これ同じ雑誌じゃないの?と思ってしまう方も多いはず。
でも、よく見るとタイトルも違うし出版社も違う。
この記事ではこの2つの雑誌がなぜこんなに似ているのか、簡単に解説しています。
FUDGEとCLUELは何故似ているのか?
結論から言うと、この2冊は全く別の雑誌です。姉妹誌とかじゃないです。
で、出版社も違います。
じゃあこの2つの雑誌、何でここまでそっくりなんでしょうか?
私はどちらも読んでいますが、どちらも扱う洋服の系統はトラッド・ハイカジュアルで、モデルもおそらく10代のロシア系の白人モデルのみ。
どちらかというと、FUDGEのほうがよりカジュアルな印象で、CLUELのほうがややトラッド寄りな印象ですが、正直そこまで大差はないです。
どちらも大人ガーリーとった感じで、内容的に大きな差はありません。
結論から先に書いてしまうと、この2つの雑誌が酷似している理由は、現在CLUELを作っている出版社が、以前はFUDGEを作っていたからです。
CLUELはFUDGEに対抗するための雑誌?
FUDGEを出版している会社は株式会社三栄書房という出版社です。
この三栄書房は、2009年に株式会社ニューズ出版と合併しているのですが、元々FUDGEを2002年の創刊から販売していたのは、ニューズ出版でした。
ここからは私の推測も入ります。
元々は三栄書房もニューズ出版も車関係の雑誌をメインに扱う出版社。
当然ファッション誌のノウハウなんてありません。
そうなると、ファッション誌を新たに作るには、経験のあるスタッフを新たに雇うか、制作自体を他の人に頼むかになります。
実際、FUDGEの企画・制作は、編集プロダクションの有限会社ダストフリープロダクションが行っていました。
ですが、三栄書房とニューズ出版が合併した5年後の2014年、ダストフリープロダクションは新たな出版社として株式会社ザ・ブックス パブリッシングを設立。
そして翌年の2015年にザ・ブックスパブリッシングから創刊されたのがCLUELです。
ちなみにmen’s FUDGE、vikka、ONKULも元はダストフリープロダクションが生み出した雑誌です。
2014年は三栄書房にとって大きな転換の年で、代表取締役が変わったり本社移転したりしています。
そのあたりがきっかけでFUDGEの編集も変わったのかもしれません。
もしかして、何か揉めたりしたんでしょうかね?
だってこんなあからさまに喧嘩売ってるみたいに同じような雑誌出します?
最初は発売日は別だったんですけど、途中でCLUELの発売日がFUDGEと同じ毎月12日に変わりました。こわっ!
ときどき特集内容がかぶってるのをコンビニとか書店で見ると、全然関係ないのになんだかドキドキしてしまいます。
ちなみに、やっぱり三栄書房は自前でファッション誌を作れないのか、現在、FUDGEの編集は株式会社G.M.P.という会社が行っています。